たおピーの人生メモ

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「トランジション・サポーターズ No.5 藤村靖之さん」の動画の文字起こし


トランジション・サポーターズ No.5 藤村靖之さん

 

<藤村先生>
トランジションタウンはね、時代の要請でしょうね。
もうこういう活動がなければ、今、もう文明の...
たぶん、今、文明の、ひとつの文明の終わりの時期に
位置しているだろうと思うんだけどね。

これから次の文明に向かって、どれぐらいかかるんでしょうかね。
文明が変わるというのは10年、20年かかるかもしれないけど
次の文明、どいう文明に行くんだろう。

あっちいっちゃうかもしれないし、こっちいっちゃうかもしれないし、
できればいい方向にいきたいですね。
みなんなが、一人ひとりが幸せで、世の中も平和で
そうゆ文明になんとかたどり着いてほしいと、せつに願っているけど。

そのためには、今みんながどうゆう活動するかによって
残念なほうにいちゃうか、それともとてもうれしほうに行くかという
決まるんだろうと思うんですけどね。
トランジションタウン活動というのは
そのいい方にいくための必須の活動の1つだと思いますよ。

こいう活動をしておかないと、どうしてもね。
ちょっと、残念な方にいってしまう懸念が強いですね。

<インタビューアー>
今まさに分かれ道の時ですね。

<藤村先生>
きわどいところにいますね。

<インタビューアー>
最後の瞬間なのかもしれないですね。

<藤村先生>
文明の終わりっていつもこうですね。
なんか今までの、見かけ上とても安定している世の中が
だんだんこう、破綻に向かっていっちゃうんですね。
そいうときに、歴史を紐解いてみると、そういう破綻に直面したときに
みんなで理性を発揮して、工夫したり、努力したり、協力したりして
世の中をかえっていい方向にしていく場合もあるし
もうやけくそになって自暴自棄になって、例えば戦争にもちこんじゃうとか。

そいう両極端に別れるということが多いですね。

この分かれ道ってなんなんだろうかと考えてみると
破綻の前にちゃんと代替策をみんなで、きちんと用意できたいたかどうか
とても重要な1つのポイントですね。
代替策がないとみんなやけくそになっちゃうんですね。
そいうことの繰り返しのような気がしますね。

それからもう1つは、みんながバラバラだったらダメですね。
そのまえにみんなが結びついている。
そういう2つの

できれば知性がもうちっと高まっている
状況ならさらにいいですね。

1つは代替策が用意されているかどうか
2つはみんなが結びついているかどうか
そして、3つめに知性が高まっているかどうか
こういうことが十分に行われていると
破綻に直面したときに、みんなが理性を発揮して
努力したり工夫したり協力したりして
世の中をかえっていい方にもっていくんですね。

だから今がまさにそうゆうときだと思うのでね。
トランジションタウンという活動は
やっぱり時代の要請だと思いますよ。

<インタビューアー>
今すごく、クリアに整理していただいたと思います。
1つは対応策きっと持っているかどうか
2つはみんながつながっているかどうか
3つは知性は、私達はそれをきちっとやっていく知性があるかどうか。
ありがとうございます。

という意味でトランジションの取り組みというものは
必須なものだという話だったんですけども

もう実際私達はそれぞれの現場で
模索しながらトランジションタウン
つながりながら道を見つけて行っているプロセスなんですけども
そうやってそれぞれ自分の持ち場で自分の地元でやっている人たちに
何かメッセージですとかアドバイス、こいうふうにやればいいんじゃない。
ということがあったらぜひお願いします。

<藤村先生>
言いたいことは沢山ありますね。

<インタビューアー>
ぜひ聞きたいです。

<藤村先生>
まず1つめ、文明の移り変わりはそう一朝一夕にできるもんじゃない。
10年、もしかしたら20年、もしかしたら30年かかっちゃうかもしれない
その間、持続的にこうゆう運動をやっていかないといい結果が導かれない。

だから持続的にやりたい
ただ、最近の若い人は...年取るとそいうこと言いたがるんだけど
とてもすばらしいんだけど、少し飽きっぽいかなという印象は持ってます。

<インタビューアー>
ああ、そうかもしれないですね。

<藤村先生>
とてもフットワークよくいろんな活動して、すばらしんだけど
少し飽きっぽいかな、だからそこを気をつけていただいて。

じゃあ、なぜ飽きちゃうのかというと
それはね、もしかしたら自分たちが飽きっぽいんだ
という自覚が足りないのかもしれない。
もしそれを自覚していればその飽きっぽい自分たちが
飽きないで持続するためにはどういう運動論が必要かっていう
その運動論を考えることになると思うんですよね。
どうしたらこの飽きっぽい自分たちが
飽きないで10年20年やっていけるか。

ポイントの1つは「いつも楽しいかどうか
もう辛いことはすぐいやになってきちゃう

もう節電とか省エネなんて、すぐいやになっちゃうでしょ。
あんなのじっとこう我慢しようとするから。
世の中は浮き沈みがありますからね。
例えば電気が足りないから節電なんてそいう発想ですと
電気が少し、余分ができた場合、
やれやれ、やっぱり電気は便利だな、よしもっと使おう。
つまりリバウンドが起こってしまうでしょう。

<インタビューアー>
ダイエットと同じですね。

<藤村先生>
ダイエット、ほんとにそうですね。
だからリバウンドが起こらないようにするためには

つらいのを我慢するっていうやり方でじゃ僕は続かないような気がする
だから持続する楽しさの演出。

もうそこにメンバーみんなが一所懸命知恵の限りを尽くすという
そうゆことをやっておかないと
3年、たいていみんなこいゆう活動は3年で終わっちゃうのね。

<インタビューアー>
3年、なるほどなるほど。

<藤村先生>
もうみんな飽きちゃうんんですね。
これじゃあね、文明の変わり目に
重要な役割を担うことができないかもしれない。

<インタビューアー>
飽きてしまったら難しいですよね。

<藤村先生>
そうゆのを僕達は
文化祭、文化祭的、文化祭のような活動と悪口をよく言うんだけど。
文化祭で終わらないようにしなくちゃ。
そのためには、持続する楽しさの演出。

そして、「自由な雰囲気」。
やっぱり縛り付けると、みんな縛られると逃げたくなっちゃうから。

この2つが両立すればいいんですね。
楽しくないんなら、縛り付けて置かないとしょうがないかもしれない。
楽しくもないのに、縛り付けなければみんないなくなっちゃうからね。

だけど楽しくないのを縛り付けたっていい結果は生まれないですね。
だから、持続する楽しさを演出しつつ、自由な活動。

そもそもトランジションタウンというのは
そいうまあもう1つのもうちょっとある意味では自由を束縛するという
エコビレッジとは違う活動ですよね。

思いっきり自由度というのを大事にする活動なんですよね。

だから広がる可能性があるわけですよね。

<インタビューアー>
おしゃるとおりだと思います。

<藤村先生>
だけどこの活動が長引くと、なぜか不思議に
人間の組織というのは、自由度が失われていくんですね。

<インタビューアー>
ああ、自由なつもりで始めたのに
なぜかそうじゃなくなってしまう。

<藤村先生>
なぜかいつの間にか
昔のソビエト連邦みたいなもんで

<インタビューアー>
理想に燃えていたけれど

<藤村先生>
なぜかね、もっと別なことが
大事になってしまうんですよね。
自分の利権だとか、自分たちの立場、プライドだとか、なんだとか、かんだとか。
そいうふうにしていつか自由度を失っていくわけですね。

だから、
持続する楽しさの演出とそれから自由度の持続。
これを意識してそいうことを中心にした運動論。

長続きする運動論。長続きして発展する運動論。

それを持っておかないと、ちょっと辛口なことを言うと
無邪気にやってると文化祭で終わってしまう。
そこに少し運動論を付け加えていただいて
持続する活動にしていただければ。

文明の代わりの時期、移り変わりの時期に
とてもいい役割を発揮するよな気がしますね。

<インタビューアー>
よく分かりました。
すごく大きくって大切な宿題をいただいたなーと思います。
やっぱり文化祭で終わらせては絶対いけないわけですから。

<藤村先生>
それからもう1つ、
アドバイスというかお願いというか。

やはりエコビレッジといい、あるいは普通のエコロジー活動といい
それからトランジションタウンの活動といい
1つ、ポイントの1つは「仕事を生み出すこと」だと思っているんです。

若い人達がいいことで楽しく稼げる仕事がどんどん生まれてくる
その部分が中核にすわってないと

どうしてもお金持ちか暇な人ばかり集まってくる。
でもね。お金持ちと暇な人、あるいはお年寄りだけが
集まっている活動ってどうだろう。

この文明の移り変わりの時期において何か世の中をいい方向にもっていける
可能性があるだろうか。

私はないような気がするなー。
なんか、こう周りではしゃいでいる人たち
という人たちになってしまう気がしてしょうがないね。

つまり文化祭になってしまう可能性がある

だから、そこに、いいことで楽しく稼げる
そいう仕事を生み出すメカニズムが必須だと思いますね。
ここにぜひ力をいれていただきたい。
そうすれば、大勢の人がみんなが集まってくるから。

みんなね、今の若い人は、もうみなさんもそうだけど
もう都会で立身出世、夢見る若者なんてもはや少数派ですから。
だけどみんな都会に行く。

なぜか?それはね。
いまや都会が華やかだからそんなことはあんまり関係ない
そうじゃなくて都会に行かないと稼げないと思っているからですね。
そして都会に行く。
しかし、その都会というのは膨大な支出を強いるでしょ。
いつのまにかその支出をまかなうために稼ぐ。
もう稼いでも稼いでも追いつかない。
だって都会というのはますます支出を強いるから。
稼げば稼ぐほど支出が増えていく、そいうメカニズムですね。
都会というのは、抜けれなくなくなるんです。

そうすると、いつの間にか身も心もすり減らして
こんなハズじゃなかった。
みんな分かっているんだろうと思う。
でも都会にしがみつく。

理由はたった1つ
都会には仕事があるから。
こっちには仕事がないから。
だからみんなこっちにいってしまうんですね。

この部分は特に重要なことだと思っています。
いいことで楽しく、若い人がいいことで、楽しく稼げる仕事を
どんどん生み出していく、ぜひそういう活動を
トランジションタウンの活動の一角、あるいは中核に据えてほしんですね。

<インタビューアー>
私達自信も数年間やっていくなかで大きなハードルだなーと感じていて
もう一歩すすむ、もうすこし続けていくためには
仕事との兼ね合いというか、トランジションすること自体が仕事にしていける
特定の人じゃなくてみんなにとってできることをしていかないと。

やっぱり想いを実現していく力が、こっからもっと大きくしてために
絶対に必要だなって、感じています。

<藤村先生>
だって、あのアメリカですらね。
もう物質主義の権化と僕達は思っていたアメリカですら、
生計を立てる人の10%はもうNPOで生計を立てている。
あのアメリカでですよ。
日本はNPOで生計立てている人というのは
どうだろう、僕の計算では、0.05%だけ。

<インタビューアー>
ああ、もうすごいあのアメリカでさえ10%、NPOで生活していけるのに。

<藤村先生>
日本ではNPOをもう32000。認可されたNPO32000もある。
数はすごくある。数とそれに従事している数はもう
決してアメリカにひけをとらなくなっていますね。
だけど、そこで生計を立てている人の率というと
全生計者、サラリーマン、公務員、全部入れて、
その10%がNPOで生計を立てている。
日本は多分0.05%。
で、この差というのは、このくやしいね。
残念ですね。

<インタビューアー>
そうですね。同じですね。
トランジションジャパンも同じですね。
今のところはまだ。

<藤村先生>
これではね。
やっぱいりちょっと辛口なことを言うと
暇な人だけが活動する組織になってしまうから。

これでは文明を変えていく中核の担い手にはなれない気がするのね。
だから、ぜひいいことで、若い人がいいことで楽しく稼げる
そいう仕事をどんどん生み出す
そういう活動をぜひ一角、できれば中核に据えていただきたいですね。

<インタビューアー>
そうですね。
ぜひぜひと思っています。